NeedsとWantsの違いを知る
わが子には、本人が将来どんな道に進むにせよ、投資については学んでほしいと思っています。
なので、できるだけ小さい頃から投資や金融リテラシーを少しずつ身に着けてほしいですが、小さい頃はできることが限られているのも事実。
そんなときに知ったのが、アメリカなどで幼少期の金融教育で頻繁に行われている「NeedとWantの違いを知る」という活動です。
ことばが話せるようになると、子どもはほしいものがたくさん出てきます。
「このおやつが食べたい」「電車のおもちゃがほしい」「絵本がほしい」とお店にいくと、おねだりすることもあるでしょう。
子どもがほしいものを持つのは大切なことではあります。
ただ、「必要なもの(needs)」と「ほしいもの(wants)」は違うということを意識することも必要です。
なぜかというと、それが賢いお金の使い方につながるからです。
人によって「必要なもの」は違いますが、自分にとって何が必要なのかを考えることによって、無駄遣いをなくすことにもつながります。
ということで、小さいころからこの2つの違いについて知ってもらおうというのが活動の目的です。
3歳ぐらいから導入できるようですね。
やり方
やり方はいろいろあるようですが、よく紹介されている方法を書きます。
1. チラシ・身の回りものなどを使ってneedsとwantsについて話す
まず、チラシなどを、子どもと一緒に見ます。
そして、「水」や「服」、「食べ物」、「歯磨き粉」など、生きるために必要なものや、ないと困るものを指さして「これはneedsだね~」と言います。
そのあとに、「おもちゃ」、「おもちゃ」など、なくても生きていけるものを指して、「これはwantsだね」と二つを区別します。
人によってneedsとwantsの基準は違うのですが、この段階ではとりあえず「needs」と「wants」の概念を知ってもらうことが大切なので、最初は親の基準で言っていいでしょう。
子どもがなんとなく2つの違いを理解をしてきたら、クイズ形式にして、身の回りのもので、「お水はneedsかな?wantsかな?」「靴はneedsかな?wantsかな?」と聞いてみます。
2. スーパーで実践!
こうやって「needs」と「wants」について学んだあとに、スーパーに行ってみます。
スーパーの商品を買いながら、「これはneedsだね」、「これはwantsだね」と言っていきます。
例えば、健康に生きるために必要な肉や魚、野菜、果物などは「needs」だけど、スナック菓子やキャラクターのついた文房具、おもちゃは「wants」と説明します。
また、同じ品でも、高いものと安いものを指さして、「チーズはneedsだけど、高いものになるとwantsだね~」と言ったりもします。
3. 「~がほしい!」といったら、聞いてみる
「needs」と「wants」の概念が身に着いてきたら、子どもが「~がほしい」といったときに、「あれ?それはwantsなの?needsなの?」と聞き返すのもいいでしょう。
もしちゃんと二つを使い分けて話せていたら、「ちゃんとwantsとneedsを分けられているね」とポジティブな言葉をかけてあげましょう。
親が「wants」だと思うものを「needs」と言った場合など、親と意見が違う場合は、その理由を聞いてあげましょう。
4. 一緒に買い物!
子どもが足し算・引き算がわかるようになったぐらいから、買い物をするときに、子どもと一緒に買うものリストを作るといいでしょう。
買うものリストには2つの列を作ります。
左側には必要なものリスト(needsリスト)を書きます。
右側にはほしいものリスト(wantsリスト)を書きます。だいたいの予算も決めておきます。
もし必要なものリストを買い終わって、予算があまったら、予算の範囲内でほしいものリストから買っていいよと言います。
そうしたら、買い物をしながら、計算をすることも学べますし、まず必要なものを優先して買うことになるので、無駄な買い物をしないようになります。
最後に一言
子どもは「~がほしい」と、なんでも「wants」で言いがちだそうですが、この活動を通して、必要なものとほしいものは違うということを学ぶことができます。
将来的には、子どもが自ら、自分にとって必要なものは何なのかについて、考える癖をつけてもらえるとうれしいですね。
この活動をすることで、パパ自身も、日々の買い物について振り返る機会になりそうです。