10歳のあなたに伝えたい 未来が変わる お金の教科書
今回は『10歳のあなたに伝えたい 未来が変わる お金の教科書』という本を紹介します。
この本は、子どもに「お金の基本」について学んでもらうためのものです。
お金の価値、歴史、税金、投資、複利など様々なテーマをとりあつかっています。
著者は、キッズ・マネー・ステーション代表の八木陽子です。
内容
この本の特徴は、「1000円」を切り口に、お金に関する様々なテーマを端的に説明しているところです。
1000円は子どもにとっても身近な金額なので、具体的に考えられますね!
本は4章に分かれていて、目次は以下のようになっています。
具体的内容◎1000円を切り口にお金のすべてを解説します
第1章 お金ってな~に? 1000円で考えてみよう!
・【お金の正体】1000円って一体なんだろう?
・【お金と信用】1000札は18円で作れるのに、なんで1000円分の価値があるの?
・【お金の歴史】お金が信用になった歴史を辿ってみよう!
・【お金のデジタル化】便利さを追求したらキャッシュレスの時代がやってきた!
・【信用が崩れたら】約18円で1000円札が作れるなら、どんどん作ってみんなでお金持ちになろう!
・【1000円の価値】身の回りの物事で考えてみよう! 1000円で何ができるかな?第2章 1000円の可能性ってすごい!
・【商品の原価】1000円のおもちゃを売るために、どのくらいのお金が必要かな?
・【需要と供給】モノやサービスの値段は、最終的にどうやって決まるの?
・【物価の変動】今キミが持っている1000円の、50年後の価値を考えてみよう! 1
・【お金の増やし方】お金を増やすには、どんな方法があるの?
・【複利のパワー】今キミが持っている1000円の、50年後の価値を考えてみよう! 2
・【税金の役割】世の中には値段がついていないモノやサービスがあるって本当?
・【税金の考え方】学校の全校生徒1000人が1000円ずつ出し合ったら何ができる?
・【投資の考え方】投資やクラウドファンディングも、みんなで協力して社会を良くすることなんだ!第3章 日本の1000円と世界の1000円の違いを考えよう!
・【為替の仕組み】日本の1000円は、外国だといくらなの?
・【物価の比較】海外ではビッグマックの値段も違うって本当?
・【時給の比較】1000円を稼ぐために、海外では何時間働くの?
・【北欧の働き方】世界のお仕事事情 北欧スタイルの働き方を見てみよう
・【日本の可能性】日本がより良い国になるために、キミができることを考えてみよう!第4章 1000円で理解する国や家庭のお金。そして、キミのおこづかいの使い方
・【国のお金】もしも日本の国家予算が1000円だったら?
・【会社のお金】もしも会社の売り上げが1000円だったら?
・【家庭のお金】もしもおうちの世帯月収が1000円だったら?
・【お金の価値】もう一度キミにとっての1000円の価値を考えてみよう!
・【お金の管理】そして…お金のことを学んだキミは、自分の1000円をどう使う?(10歳のあなたに伝えたい 未来が変わる お金の教科書 目次)
目次を見てもわかる通り、テーマはお金の歴史から税金、投資、為替や物価、国や会社・家庭のお金など、テーマは多岐にわたります。
だいたいのテーマで「1000円のおもちゃを売るために、どのくらいのお金が必要かな?」「もしも日本の国家予算が1000円だったら?」と1000円をもとに考えているのがわかると思います。
各テーマ、見開き2ページですし、イラストや表も多数含まれているので、簡単に読めます。
また、順番に読む必要はなく、興味のあるテーマから読むこともできます。
読むのに気合を入れなくてもいいので、気軽にマネーリテラシーを身に着けられます。
第三章では世界と日本を比べていますが、為替だけでなく、時給の違いや物価の違いにも触れられているので、子どもと海外のことを話すきっかけにもできそうです。
大人も読んでいて勉強になる本です。1000円札を作るのに約18円かかるということをパパはこの本を読んで初めて知りました。
最後に一言
お金の入門書として、コンパクトにまとめられている本だと思いました。
気軽にマネー教育を初めてみたいという方にはおすすめです。